'12 飯豊山  ('12/5/19-20)         使用カメラ:K-5(Pentax)

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 6/23 5:30御沢野営場-9:50三国岳-12:30草履塚-14:30本山小屋(天泊)
 6/24 4:20本山小屋-飯豊本山-5:00本山小屋6:30-10:10三国岳-13:00御沢野営場


1日目:以前から登りたいと思っていた飯豊山。梅雨の時期ながら週末の2日とも晴れ含みの予報だったので、小屋が開く前の静かな季節に訪ねてみることにした。石転び沢からのコースにも惹かれたが、今回は様子見もかねて一般的な会津側の川入からのコースを選ぶ。このコースは右は山形県、左は新潟県、足元だけが福島県という不思議な県界尾根を行く道である。御沢のキャンプ場から暫く森林の道を進み、さらに視界のあまり効かない急登を、下十五里、中十五里、上十五里と標識を確認しながら標高を上げていく。
地蔵山と道を分けて水場のコースへと進むとシラネアオイが現れ始める。さらに歩みを進めると、徐々に視界が開けてこれから登る三国岳も姿を現すが、ガスに覆われ再び視界が途切れる。豊富な花が目を楽しませてくれが折角の飯豊の山並みが見られないのは悔しい。さらに、のんびり花の写真を撮っていると大量のブヨが寄ってくる。

鎖場もある剣ヶ峰の岩場を越えると三国岳。シラネアオイとヒメサユリの群落を見ながらいくつかのピークを踏み、たびたび雪渓の上を歩く。
切合の小屋の前で、後ろから追いついて来られた単独の方は、飯豊本山を越えて御西小屋まで行かれるとのこと。私もできれば御西小屋まで行き、翌日大日岳まで登りたいが、花の撮影に時間を取られてなかなか前に進めない。

切合小屋のあたりから天気もだいぶ回復してきて、草履塚では漸く飯豊の素晴らしい山容を眺めることができた。まだまだ豊富に残る雪田が、山肌にゼブラ模様を美しく描いている。またこのあたりから、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲチングルマ、オヤマノエンドウ、ヒナウスユキソウ、ミヤマダイコンソウ等々のお花畑が素晴らしい。結局、本山小屋に到着したのは2時過ぎ。天気も再びガスってきたので、御西はあっさりあきらめ、今夜の宿はここにすることとした。


小屋の横の砂地に幕営したのは、結局、私一人。もう少し下の広場にも、もう一張のテントが張られていたがあちらが本当のテントサイトだったのだろうか。夕刻から風が強くなり、夜にはテントが壊れるのではないかと言うような強風にあおられ、良く寝られない一夜を過ごした。外に出たとたんにテントが飛ばされそうな気がして用を足すのもままならない。これには閉口した


 

   
       
       

 

2日目:なんだかんだと眠りにつき、朝4時ごろに目覚ましで起きる。風は相変わらず強いが、それでも少しはましになっている。ただしあいにくのガス。飯豊山まで往復したのち、テントに戻って朝食を採り、テントを撤収して元来た道を戻る。なぜかまた、草履塚のあたりでガスが晴れてきた。再び雪形の美しい飯豊の山を堪能し、お花畑を愛でながら下山する。剣ヶ峰のあたりはやはりブヨが多くて閉口する。予定より短い山行ながら、キャンプ場にたどり着いた時には足がふらふらになっていた。覚悟はしていたがテント装備を背負って標高差1600mは結構しんどい。

花が豊富で雄大な飯豊
。すっかり気に入ってしまった。大日岳も石転び沢も次回以降の楽しみとする。

   

 

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