'12 甲斐駒・仙丈岳  ('12/10/20-21)         使用カメラ:K-5(Pentax)

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 10/20 8:20北沢キャンプ場〜9:30仙水峠〜12:25甲斐駒12:45〜13:25摩利支天〜双児山〜16:30北沢キャンプ場
 10/21 5:50北沢キャンプ場〜7:30小仙丈〜8:40仙丈ケ岳9:00〜9:50小仙丈〜11:30北沢キャンプ場


1日目:もう南アルプスでは紅葉は終わっているだろうけれども、今シーズン南アに登る最後のチャンスかもしれないと思い、甲斐駒・仙丈に行ってきました。朝からとても良い天気。芦安から広河原行きのバスに乗り、広河原で北沢峠行きに乗り換えます。広河原から見る北岳があまりにきれいだったので、計画変更してこのまま登ってしまおうかとも思いましたが、最初の計画通り北沢峠に向かいました。予想に反して紅葉もピークのようです。

北沢峠では逸る気持ちを抑えて、まずテントの設営。なんだかんだと手間取って、8時過ぎの出発となりました。初日はまず甲斐駒へ。仙水峠への道は疎林の比較的明るい山道を暫く進むと、岩のごろごろした開けた谷に出ます。振り返ると冠雪を抱いた仙丈の優美な峰が見えます。黄葉の樹も楽しみながら歩いていくと間もなく摩利支天の根元の仙水峠にたどり着きます。少し谷からガスが上がってきて、白い岩肌の紅葉に幻想的に纏わりついています。駒津峠に向けて徐々に標高を上げていくと、雲海の上に地蔵のオベリスクを掲げた鳳凰三山が、そしてさらにはその肩に富士山がにょきっと顔を見せました。こちらから見る北岳はピラミダルでめちゃめちゃカッコいい。谷を彩る落葉松の黄葉と仙丈の姿もとっても素敵でした。

駒津峠から甲斐駒へは思ったよりもハードな道でした。岩場をよじ登り、間もなく山頂へ。少し風は冷たいものの、長袖シャツにフリース1枚で快適なぐらいの気温でした。山頂では少しガスがかかってしまいましたが、時折雲の上に姿を見せる山並みが素敵でした。下りは摩利支天の方に向かいましたが、こちらのコースの方がだいぶ優しい道です。摩利支天の上にも寄り道をしてから駒津峠に戻り、そこから分岐を右に折れ、双児山経由で北沢峠に戻りました。


 

     

 

2日目:2日目は仙丈に。少し早出をしようと思っていたのに、目覚ましに気が付かず、起きたら5時を回っていました。朝飯は行動食に変更して6時前にスタート。しばらくは視界の効かない森の中をぐんぐんと登っていきます。小仙丈の手前から視界が開けてきますが、それとともに道に雪が現れました。融けかけて凍った雪は結構滑ります。アイゼンを忘れてきたのを少し後悔しながら登りましたが、結局一番滑ったのはこの小仙丈の手前の急坂でした。小仙丈〜仙丈までの尾根道はまさに絶景の道でした。仙丈のカールは雪で美しく化粧されています。逆光ながら北岳と富士山が並んで見えます。後には甲斐駒のダンディーな姿が。前日にもまして素晴らしい天気で雲一つありません。八ヶ岳や北アルプスもくっきり見えました。

もう少しゆっくりできれば、富士や北岳にも光が回り、もっと素敵に見えたことでしょう。後ろ髪をひかれる思いで13時のバスに間に合うようにと、行きと同じ道を引き返し、テントを撤収してバスに乗り込みました。この日は本当に天気が良く、バスの中から見る紅葉もキラキラと輝いて夢の様でした。いい山行でした。


 
       
       

 


 

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