'12 苗場山 ('12/6/30) 使用カメラ:K-5(Pentax)
5:10小日橋-6:50赤湯温泉-10:40湿原-11:00苗場山山頂11:30-13:50赤倉山(道迷い30分)14:20-16:20赤湯温泉-18:00小日橋
出発の20分程前に苗場山のチングルマが咲き始めたとのネット情報をみて、急遽行き先を変更することにした。地図を広げ、コースを検討。祓川からのコースが一般的のようだが、少し物足りなさそうである。赤湯からだと周回コースが取れる。コースタイムが少し長いようにも思えたが、なだらかな山容の苗場山である。大したことはなかろうと、コースを決定する。
夜中、赤湯林道を車で走っていくと、目的地より少し手前で車両通行止めの看板がでている。本来の登山口より1-2km手前からのスタート。
鷹ノ巣峠を越えて一旦川に降りたところが赤湯温泉。ここから暫くは水量が豊富でとてもきれいな沢の河原を歩く。鉄橋を渡り、分岐を昌次新道に進む。もともと4合目から6時間近くかけて登るのコースなので、時々現れる合目を示す道標の間隔がやたらと長い。
森林の中の道を標高を上げるにつれて、花が徐々にぎやかになってくる。特にシラネアオイの群生は前週の飯豊に負けないぐらい見事であった。
9合目あたりから眺望が良くなりキスミレやツマトリソウの咲く最後の急坂を登り切ると、忽然と広大な湿原が現れる。チングルマとショウジョウバカマにタテヤマリンドウがチラホラ。残念ながら登って行くほど花が少なくなる。まだ花の季節には少し早かったようだ。
とりあえず、湿原の木道をくまなく歩き、赤倉山経由の道へと進む。踏み跡は薄いながらも道は明確である。他に誰もいないだろうと思っていたら、「うおぉ!!!」と突然の大声で前から来た人に叫ばれた。熊かと思ったらしいが、こちらは熊に会うよりもびっくりである。 赤倉山へ登り返し、さらに進んだところで道が違うことに気が付き、赤倉山山頂へと引き返す。赤倉山を越えて少し下ったところに字の見えないプレートががある。ここでいいのだろうかと分岐するべき方角に目を向けると、ささやぶの中に、道に見えなくもない隙間がなんとなく見える。後ろを振り返ると、案内が木に張り付けてあった。
ここからが本当の苦難の始まり。笹薮に覆われて踏み跡がよく判らない。数メートル進んでは立ち止まり、頻繁に引き返しては他に踏み跡はないかとあたりを見回し、やっぱりあっていたとか、違っていたとか、そんなことを繰り返す。足元が見えないため、段差に足を取られたり、笹竹に足を滑らしたりと何度も何度も転倒する。おまけに立ち止まるたびに、目やら耳やらに虫の総攻撃を受ける。踏み跡と、気まぐれに枝についているビニール紐を探しながら2時間の格闘の末、ようやく朝の分岐地点までたどり着いた。
赤湯は魅力的な温泉に見えたが時間が遅いのでパス。ここからの峠の登りかえしは体力的にしんどかった。楽な山であろうとの予想は見事に裏切られた。
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